歌語り 甲府空襲

逃げろ! 空が燃えている


歌語り 甲府空襲

逃げろ! 空が燃えている


平和を願いできた道がある
この道を世界につなげよう
ここから始まる勇気が 地球を守る道になる

 
 
1945年、戦火はますます激しくなり、日本のたくさんの都市が空襲で焼けていきました。季節が進むにつれて、山梨県上空にもアメリカ軍のB29が編隊を組んで毎日のように飛んできました。それでもラジオから流れる情報はいつも勝利の知らせでした。 7月6日の深夜、愛宕山上空から照明弾が落とされ、塚原方面へ焼夷弾の投下、甲府は2時間にわたり131機による市民への無差別爆撃を受けました。国民学校5年生のしょうた君が見た真っ赤に燃える空、逃げても逃げても追いかけてくる焼夷弾の雨、熱い風。のちに七夕空襲ともよばれたこの空襲で、甲府の町の大部分が焼失し、1127人が亡くなりました。戦後、甲府空襲からの復興を願いはじまった道・・・こうして「平和通り」はできたのです。